2012年8月8日水曜日

ツヤがでないのはなぜ?

絵付けした部分にツヤがでないのはなぜ?と思っている方、いらっしゃいませんか?
ツヤのある仕上がりだと作品もより素敵に見えますので、悩んでいらっしゃる方は参考にしてみてくださいね。

1.絵具の厚さを適切に
絵具にはガラス質の成分が含まれています。絵具が薄塗りだとガラス質の層も薄くなってしまうのでどうしてもツヤがでにくくカサつきがちになってしまいます。適切な絵具の厚さになるように心がけて絵付けしてみてください。
同じように描いても、中にはツヤの出ない色もあります(ブルー系はツヤが出にくいです)。どうしてもツヤが出ない場合にはフラッキスを混ぜるという方法もあります。絵具に対して1割程度混ぜてみましょう。

2.柔らかい釉薬の器を使う
アメリカンだと影葉などはどうしても薄塗りになります。こういう作品でツヤのある仕上がりにしたい場合には、選ぶ器を白磁ではなくボーンチャイナにしてみてください。釉薬が柔らかいので絵具が釉薬に入りやすくツルツルの仕上がりになります。ただ、どんなボーンチャイナでもいいというわけではありません。私が今まで使った器の中でのおすすめは、ナルミのスタイルズシリーズ。美しいツヤがあり描きやすい形状で、800℃で5回程度の焼成に耐えます。
もし、初めて使うボーンチャイナだったら、最初は760℃くらいで焼成して、2回目は780℃、3回目は800℃と様子を見ながら焼成温度を上げていくといいと思います。
ボーンチャイナと言っても色々あって、焼成後に表面がブツブツしてしまったり、2回くらいの焼成回数にしか耐えないものもあります。820℃まで上げてもツヤが出ない場合もありますし、最初から820℃で焼成しないとツヤがでないものもあります。私自身はまずは同じシリーズの小さなプレート等で試し焼きをして確認してから作品制作に使うようにしています。
お時間のある方はご自分で試してみるととても勉強になるんですけれど、そんな時間はない、という方は、おすすめの器を使ってみてくださいね。

ボーンチャイナはちょっとお値段的に.....って言う方もいらっしゃると思います。おすすめできるリーズナブルな器はないかしら、と私も探しているんですけれどこれがなかなかないんですよね(苦笑)。見つかったらまたご報告しますね。

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