2016年8月24日水曜日

メアリー・カサット展

横浜美術館で開催中の、メアリー・カサット展 を見に行ってきました。まだ女性の職業画家が少なかった時代に、印象派を代表する画家として活躍したカサットの35年ぶりの回顧展です。

若くしてパリに渡り、サロンに出品し入選して次第に認められて行きますが、偶然目にしたドガの絵から強い影響とインスピレーションを受けて、自由で明るい表現へと変化していきます。

こちらは、代表作の “眠たい子どもを沐浴させる母親”


寝起きでちょっとぐずっている子供をやさしくあやす母親。母子を見守るカサットの優しいまなざしが感じられる作品です。

こちらは、“青い服を着た少年(No.2)”


パステルで、とてもやさしい色合いで描かれていて、好きな作品です。

ドライポイント等の技法で描かれた版画も多数展示されていました。こちらは、“地図”


熱心に地図を見つめる少女2人が描かれています。緻密に描かれた少女と、ラフな伸びやかな線のコントラストが素敵です。

他にも、カサットと同時代に活躍したベルト・モリゾ等の作品や、カサットが影響を受けたとされる日本の浮世絵の展示もあって盛りだくさんの内容になっています。

カサット展を見たあと、ちょっと疲れていたのですが常設展も一応見ておこう、と展示スペースへ。渡辺幽香とその周辺、というテーマでの展示の中に、以前見たかったのに見に行けなかった五姓田義松の絵があったのでビックリ。渡辺幽香とは兄弟なんだそうです。じっくり見られて、ちょっと得した気分になりました。

メアリーカサット展は、横浜みなとみらいの横浜美術館にて9/11までの開催です。カサット展はもちろん、常設展も見応えがありますので、是非お時間に余裕を持っておでかけくださいね。

2016年8月16日火曜日

台風が来る前に

今日は午後から台風の影響で風雨が激しくなるとか。せっかく咲いているミニバラ、雨が降ると無惨な姿になってしまうので、その前に切って室内で楽しむことにしました。


花の形や色は多少変わりましたけれど、まだまだ元気に開花中です。

2016年8月5日金曜日

エミール・ガレ

サントリー美術館で開催中の、生誕170周年 エミール・ガレ を見に行ってきました。
いわゆるガレと言えばという感じのガラス作品ばかりでなく、そのルーツとなった陶磁器の作品や、東洋の影響を感じさせる作品など、幅広い作品が展示されていました。

でも、やっぱり好きなのはガラス作品やそのデザイン画です。
こちらはデザイン画で、“昼顔形花器〈蛾〉”


このデザイン画と一緒に実物のガラス作品も展示されていたんですけれど、ソックリそのままなのには本当に感心します。確かな技術力に裏打ちされた作品なんだということが分かりますよね。

デッサンでも素敵なものがたくさん。こちらは “葡萄の蔓”


この他、葉っぱやきのこのデッサンも素敵でした。

他にも、木製の棚やポスター等の展示もあり、ガレの創作の幅の広さを感じられる展示内容でした。

オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ は、六本木のサントリー美術館で8/28までの開催です。ガレはもう何度も見たし、という方でも、こういうガレ作品もあるのか、と新たな発見ができそうな展示内容になっていましたので、興味がおありの方は見に行ってみて下さいね。

2016年8月1日月曜日

陶画舎で専科コースの講座を開講します

少し先になりますけれど、10月から、陶画舎で専科コースの講座 “ボタニカルレッスン” を開講することになりました。3時間月1回の半年コースです。

来期(10月〜2017年3月)の課題は “バラとスイートピー”


カップ&ソーサーとケーキ皿にバラとスイートピーを描いていきます。器はボーンチャイナですので、絵具のもぐりがよくツヤのある仕上がりになります。
西洋絵付経験者の方ならどなたでも受講できます。ペインティングオイル、平筆を使って描くことが多いので、速乾性メディウム、丸筆しか使ったことのない方はご相談ください。

完成した作品は、使っていただきたい、と思っています。同じシリーズの器に描いていって、続けていくと絵柄違いのセットが完成!というところまで、できればいいな、と(希望的観測ですが)。

受講をご希望の方は、陶画舎(03-3796-3013)までご連絡くださいね。